一般財団法人光文文化財団

過去の活動

「綾辻行人展」閉館日まで延長

「綾辻行人展」は好評につき、閉館日までの7月30日、31日もご覧いただけます。27日は台風接近にご注意ください。

ミステリー文学資料館、閉館のお知らせ

謹告

日本で唯一のミステリー専門図書館として1999年4月に開館した「ミステリー文学資料館」ですが、 このたび光文社ビルの建替えに伴い、現在開催中の綾辻行人展の終了後、7月31日をもって閉館することとなりました。 長年にわたり「ミステリー文学資料館」を訪れていただいたファンの皆様、 運営にご尽力いただいた多くの出版社や日本推理作家協会会員の方々には、心よりお礼申し上げます。 残された時間は少ないのですが、閉館までは資料館をこれまで通り運営していく所存ですので、 ぜひ皆様にはご利用いただきたく思っております。

一旦閉館となりますが、今後もミステリー文学資料館の再開に向けての協議、活動は続けてまいります。

令和元年7月11日 光文文化財団 理事長 武田真士男

資料館編文庫最新刊『少年ミステリー倶楽部』10月10日発売

少年ミステリー倶楽部

 さきにご好評いただいた『少女ミステリー倶楽部』の続編登場――純真な光と邪悪な闇をあわせ持つ少年たちの危険な魅力をテーマに、短編の名手たちが共演します。

「二少年図」村山槐多/「槐多二少年図」江戸川乱歩/「魔少年」森村誠一/「誰かが――父を」南條範夫/ 「美少年の死」戸板康二/「奇妙な等式」太田忠司/「凧」大下宇陀児/「サンタクロースの贈物」福永武彦/「 かむなぎうた」日影丈吉/「鶯を呼ぶ少年」日下圭介/「少年の証言」伴野朗/「七歳の告白」土屋隆夫/「誘拐者たち」仁木悦子

「臨時休館」ニュース

ご利用の皆さまにお詫びとお知らせ
「ミステリー文学資料館」は光文社ビルの修繕工事のため、下記のとおり臨時休館させていただきます。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

2018年7月7日(土) 終日休館

光文文化財団/ミステリー文学資料館

資料館編文庫最新刊『甲賀三郎 大阪圭吉』5/20発売

甲賀三郎 大阪圭吉

「遺産(レガシー)」として記憶にとどめたいミステリーを発掘紹介するシリーズ第2弾。
 今回は戦前いちはやく「本格」を唱えた甲賀三郎の「琥珀のパイプ」「歪んだ顔」+探偵小説論としての随筆3編+甲賀の推挽でデビューし、 本格にこだわりつづけた大阪圭吉の作品集『死の快走艇』所収の短編10作品+江戸川乱歩「序」、甲賀の推薦文をまるごと収録。

第22回新人賞〆切迫る!

第22回 日本ミステリー文学大賞新人賞 ご応募は5月10日(消印有効)〆切です。
選考委員=綾辻行人、篠田節子、朱川湊人、若竹七海
※400字詰原稿用紙換算で350~600枚を、1行30字×40行で作成。
※自筆原稿不可。
詳しくは下記よりご確認ください。

第22回 日本ミステリー文学大賞新人賞 作品募集中
(現在は第24回の募集ページになっています。)

臨時「繰上閉館」のお知らせとお詫び

「ミステリー文学資料館」をご利用いただき、ありがとうございます。
 都合により、下記、繰上閉館させていただきます。

3月6日(火)及び23日(金) 14:00にて閉館

ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。
以後、5月2日(水)の臨時休館以外は、カレンダーどおりの開館です。

資料館編文庫最新刊『甲賀三郎 大阪圭吉』5/20発売

甲賀三郎 大阪圭吉

「遺産(レガシー)」として記憶にとどめたいミステリーを発掘紹介するシリーズ第2弾。
 今回は戦前いちはやく「本格」を唱えた甲賀三郎の「琥珀のパイプ」「歪んだ顔」+探偵小説論としての随筆3編+甲賀の推挽でデビューし、 本格にこだわりつづけた大阪圭吉の作品集『死の快走艇』所収の短編10作品+江戸川乱歩「序」、甲賀の推薦文をまるごと収録。

資料館編文庫最新刊『少女ミステリー倶楽部』発売

少女ミステリー倶楽部

成人女性にはない、少女特有の未熟さや危うさ、刹那的な美しさは、ミステリーにも格好のテーマとなっている。 謎めいた妖しい煌めきを放つ13の物語をご堪能ください――

「オルレアンの少女」江戸川乱歩/「少女」連城三紀彦/「うす紫の午後」仁木悦子/ 「少女と武者人形」山田正紀/ 「五島・福江行」石沢英太郎/「白い道の少女」有馬頼義/「路地裏のフルコース」芦辺拓/「汽車を招く少女」丘美丈次郎/ 「老人と看護の娘」木々高太郎/「笛吹けば人が死ぬ」角田喜久雄/「バラの耳飾り」結城昌治/「白菊」夢野久作/六本木心中」笹沢左保

新保博久/山前譲「ミステリー講座」のお知らせ

「すべては乱歩から始まった」~豊島区ミステリーの系譜~

期間
6月11日、18日、25日、7月2日(土)
時間
午後2時~4時
会場
南大塚地域文化創造館 第1会議室
費用
2400円
講師
新保博久/山前譲
共催
としま未来文化財団/光文文化財団/ミステリー文学資料館
申込先・問合せ
南大塚地域文化創造館 TEL:03-3946-4301
*豊島区在住、在勤、在学以外の方は、その旨お申し出ください。
テーマは下記予定です。
6月11日(土)江戸川乱歩と夏目漱石(新保)
6月18日(土)江戸川乱歩と大下宇陀児(山前)
6月25日(土)泡坂妻夫:ミステリー・奇術・職人の世界(新保)
7月2日(土)現代ミステリーが描く豊島区:石田衣良〈池袋ウエストゲートパーク〉シリーズを中心に(山前)

資料館編文庫最新刊『大下宇陀児 楠田匡介』5/20発売

少女ミステリー倶楽部

 江戸川乱歩の登場から90年あまり。「遺産(レガシー)」として長く記憶にとどめたいミステリーを発掘紹介する新シリーズ。 今回は戦前から「ロマンチック・リアリズム」を提唱した大下宇陀児『自殺を売った男』と、 トリックに執着した楠田匡介『模型人形殺人事件』の2長編をカップリング。二人による合作短編「執念」を併載した。

資料館編文庫最新刊『電話ミステリー倶楽部』5/12発売

電話ミステリー倶楽部

 今回のテーマはアリバイトリックの必須アイテム「電話」。 固定電話からスマホへとめまぐるしい進化を遂げつつある機器をどう料理するか、ぜひご一読ください。ラインアップは──

口絵(江戸川乱歩と電話機)/阿刀田髙「幸福通信」/鮎川哲也「笹島局九九〇九番」/泡坂妻夫「ダイヤル7」/ 高橋克彦「電話」/島田荘司「糸ノコとジグザグ」/岡嶋二人「電話だけが知っている」/清水義範「識者の意見」/ 山村美紗「偽装の回路」/吉行淳之介「電話」/久生十蘭「猪鹿蝶」/笠井潔「留守番電話」/中井紀夫「十一台の携帯電話」/折原一「偶然」

第8回「読書エッセイコンクール2015」入選決定

2015年11月25日、審査委員=北川達夫・沼野充義・肥田美代子・古谷俊勝・駒井稔
応募総数832

【小中学生部門】

◆最優秀賞
黒田ひかる(小杉南中学校3年)「気持ちを大切に」(車輪の下で)
◆優秀賞
藤本梨那(高田中学校2年)「変われる勇気」(クリスマス・キャロル)
◆特別賞
磨家理紗子(神戸大学附属中等教育学校3年)「『車輪の下で』を読んで」
◆奨励賞
江草弘樹(岡山中央中学校3年)「いつか僕も」(車輪の下で)

【高校生部門】

◆最優秀賞
節政英雄(東京学芸大学附属国際中等教育学校2年)「『老人と海』を読んで」
◆優秀賞
大倉豪留(同上2年)「「強さ」と「弱さ」」(夜間飛行)
◆特別賞
吉田杏子(同上2年)「『スペードのクイーン/ベールキン物語』を読んで」

【大学生・一般部門】

◆最優秀賞
新屋和花(慶應大学1年)「ゼロと新世界」(すばらしい新世界)
◆優秀賞
山口晃人「議論の必要性」(自由論)
◆特別賞
井上香里「闇の中で潰える光」(闇の奥)
◆奨励賞
小林秀祐「『おかしな人間の夢』が教えてくれたこと」(白夜/おかしな人間の夢)
◆奨励賞
高原貞夫「人間の闇の奥へ」(闇の奥)

権田萬治著『謎と恐怖の楽園で』10/17刊行

謎と恐怖の楽園で

 副題に「ミステリー批評55年」とあるとおり、日本ミステリーの過去・現在・未来を一望する、著者の批評活動集大成である。 作家論、作品論、論争に加え、ミステリー文学資料館館長として「資料館ニュース」に掲載した作家対談を収録。

資料館編文庫最新刊『さよならブルートレイン』10/8発売

さよならブルートレイン

 2015年8月「北斗星」を最後に、謎とロマンと郷愁を乗せた寝台列車の歴史に幕が降りた。 ブルートレインはまた〈走る密室〉として、数々の傑作ミステリーをも生んだのだった。 感謝と愛惜を込めたラインナップは──

「急行出雲」鮎川哲也/「殺意の接点」森村誠一/「新婚特急の死神」島田一男/「ブルートレイン殺人号」辻真先/ 「ダブルライン」姉小路祐/「亡霊航路」司凍季/「殺人は食堂車で」西村京太郎/「夜汽車の記憶」内田康夫(エッセイ)

資料館編文庫最新刊『古書ミステリー倶楽部Ⅲ』発売/8発売

古書ミステリー倶楽部Ⅲ

 第1集、第2集とご好評をいただいている『古書ミステリー倶楽部』、お待ちかねの第3集ができました。 ラインアップは今回も下記のとおり魅力たっぷり、読み逃しございませんよう……

 江戸川乱歩 口絵/宮部みゆき「のっぽのドロレス」/山本一力「閻魔堂の虹」/法月綸太郎「緑の扉は危険」/ 曾野綾子「長い暗い冬」/井上雅彦「書肆に潜むもの」/長谷川卓也「一銭てんぷら」/ 五木寛之「悪い夏 悪い旅」「古本名勝負物語」/小沼丹「バルセロナの書盗」「大泥棒だったヴィクトリア女王の伯父」/ 北村薫「凱旋」/野村胡堂「紅唐紙」/江戸川乱歩「D坂の殺人事件〔草稿版〕」

船戸与一さん死去

第18回日本ミステリー文学大賞の船戸与一さんが4月22日、胸腺癌のため亡くなりました、享年71。
 開催中の「船戸与一展」は、追悼展として6月27日(土)まで継続いたします。
 なお、資料館は4月末からの連休中、4月29日、5月1日、3~6日は通常休館、5月2日(土)を臨時休館とさせていただきます。
 ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

資料館編文庫最新刊『古書ミステリー倶楽部Ⅲ』発売/8発売

古書ミステリー倶楽部Ⅲ

 「もしや貴方は前に一度『鬼火』の完本を持っているからといってよこされたことはなかったでしょうか」 ――横溝正史から中井英夫へ送られた手紙の一節である。『獄門島』と『虚無への供物』、 日本ミステリー・ベスト1、2を分け合った二人が、このような奇縁にも結ばれていたことを、 竹中英太郎の鬼気迫る『鬼火』原画とともに紹介する特別展示第3弾。2月3日より展示替公開。

 ほかにも渡辺啓助、山田風太郎、泡坂妻夫ら知られざるミステリー界とのつながりや、 三一書房版『久生十蘭全集』に賭けた中井英夫の情熱を書簡、編纂ノートなどから実感されたい。
 三大奇書として『虚無への供物』と並称される『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』の原稿・草稿もレプリカながら継続展示中。 残り一カ月に迫った中井英夫展、すでにご覧になった方も是非もう一度!

(資料館運営委員/新保博久)

「中井英夫展」限定特別展示第2弾
三島由紀夫「愛の処刑」ノートを初公開!

中井英夫展

  昨年、『虚無への供物』とともに三大奇書と称される『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』 の自筆稿一挙展示でご好評をいただいた本展(現在、後2者は精巧な複製原稿を展示)だが、 三島由紀夫没後45年の今年は『憂国』の原型となった幻の作品「愛の処刑」原稿ノートを初公開する。 中井英夫が三島に託されて保管していたことからも、戦後文学に特異な光芒を残す二人が互いに美意識を認め合い、 深い信頼に結ばれていたのが偲ばれよう。三島はまた、塔晶夫『虚無への供物』刊行時にいち早く推薦文を寄せてもいる。

 同時に中井英夫は、戦後短歌を革新した名編集者でもあった。これまで展示しきれなかった名伯楽としての顔を、 その育てた天馬たち、『乳房喪失』で現代短歌の起点とされる中城ふみ子、続く寺山修司『チェホフ祭』、 三島が“現代の定家”とまで絶賛した春日井建の『未青年』の生原稿、書簡を通じて紹介する。 『虚無への供物』誕生に至るまでの、中井美学の原風景ともいうべき特別展示の10日間(1月20日~31日)、引き続きお見逃しなく!!

(資料館運営委員/新保博久)

第7回「読書エッセイコンクール2014」入賞者決定

審査員=北川達夫・沼野充義・肥田美代子・古谷俊勝・駒井稔
応募総数=2064

【小中学生部門】

◆最優秀賞
中原立佳『ジーキル博士とハイド氏』大妻中学校1年
◆優秀賞
井上芽依『野性の呼び声』横浜共立学園中学校2年
◆特別賞
窪 舞『車輪の下で』大手前高松中学校1年
◆審査員奨励賞
鳥山 遍『読書について』学習院中等科3年

【高校生部門】

◆最優秀賞
今泉伎琳『変身/掟の前で』東京大学教育学部附属中等教育学校4年(高校1年)
◆優秀賞
谷 奈乃花『月と6ペンス』東京学芸大学附属国際中等教育学校4年(高校1年)
◆特別賞
張 麗娜『夜間飛行』東京大学教育学部附属中等教育学校4年(高校1年)
◆審査員奨励賞
高柳 祿『ドリアングレイの肖像』東京大学教育学部附属中等教育学校4年(高校1年)

【大学生・一般部門】

◆最優秀賞
下地聡子『アドルフ』
◆優秀賞
谷 野村慶子『マルテの手記』
◆特別賞
張 宮城一彰『すばらしい新世界』
◆審査員奨励賞
高柳 高橋 充『読書について』

詳しくは公式サイトをご覧ください。

『ロスト・ケア』受賞後第一作『絶叫』待望の刊行!

絶叫

 2013年の新人賞作品として、各界ナンバーワン評価を得た葉真中顕が、「のたうち回った」あげく世に問う、ひとりの女の壮絶な物語。
 渾身の950枚をぜひご一読ください。

資料館編文庫『甦る名探偵』発売!

甦る名探偵

 収録作=角田喜久雄「霊魂の足」天城一「不思議の国の犯罪」大坪砂男「三月十三日午前二時」 楠田匡介「雪」鬼怒川浩「銃弾の秘密」岡村雄輔「うるっぷ草の秘密」坪田宏「歯」飛鳥高「犠牲者」

第17回「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作発売

 誘拐された娘、救えるのはブラジルに消えた妻、絶体絶命の父親。……家族愛を取り戻すため、いま、カウントダウンが始まった! (「カウントダウン168」市川智洋を改題・改名)

第7回「読書エッセイコンクール2014」入賞者決定

 第6回を迎えた「読書エッセイコンクール」には、団体・個人1232件のご応募をいただきました。 ありがとうございます。部門別の入賞は下記の方々です。

【小中学生部門】

◆最優秀賞
『クリスマス・キャロル』松嶋莉央(大妻中学校)
◆優秀賞
『飛ぶ教室』杉村俊介(海陽中等教育学校)
◆特別賞
『すばらしい新世界』酒巻祐理(大妻中学校)
◆審査員奨励賞
『黒猫/モルグ街の殺人』井桁瞳子(筑波大学付属中学校)

【高校生部門】

◆最優秀賞
『変身/掟の前で』小河青葉(市立札幌大通高校)
◆優秀賞
『すばらしい新世界』大沢かおり(東京学芸大学附属国際中等教育学校)
◆特別賞
『フランケンシュタイン』富岡はづき(東京大学教育学部附属中等教育学校)
◆審査員奨励賞
該当者なし

【大学生・一般部門】

◆最優秀賞
『カメラ・オブスクーラ』山上晶子
◆優秀賞
『読書について』高原貞夫
◆特別賞
『闇の奥』斉藤思温』
◆審査員奨励賞
『読書について』椎原理己

詳しくは公式サイトをご覧ください。

資料館編文庫最新刊『古書ミステリー倶楽部』発売

古書ミステリー倶楽部

 好評をいただいた『麺’sミステリー倶楽部』につづく、身近な事物を扱ったアンソロジー第2弾、 早くも「真打登場!」ともいうべきテーマは古書。古本の底知れぬ魔力に酔う快楽……本に取り憑かれた人々が織りなす世にも不思議な物語12篇をお届けします。

 収録作は江戸川乱歩(口絵のみ)/松本清張「二冊の同じ本」/城昌幸「怪奇製造人」/甲賀三郎「焦げた聖書」/戸板康二「はんにん」/ 石沢英太郎「献本」/梶山季之「水無月十三么九」/出久根達郎「神かくし」/早見裕司「終夜図書館」/都筑道夫「署名本が死につながる」/ 野呂邦暢「若い沙漠」/紀田順一郎「展覧会の客」/仁木悦子「倉の中の実験」

佐野洋さんのお別れ会

佐野洋さんのお別れ会

 日本ミステリー文学大賞第一回受賞者、佐野洋さんのお別れ会「佐野洋さん、ありがとう」が、6月26日、東京會舘で催された。
 会のタイトルを揮毫された村上豊氏による献杯のあと、発起人を代表して三好徹、五木寛之、大沢在昌各氏が挨拶。 写真パネルや足跡スライド、新刊インタビューDVD等で、会場の作家・編集者・友人たち300名あまりが故人を偲んだ。
 佐野洋さんは年度別アンソロジーに1960年以降、40年近く毎年作品が採られる「短編の名手」として知られるが、 『一本の鉛』をはじめ傑作長編も数多い。また、1973年スタートの「推理日記」は、474回もの長期連載としてミステリー界に刺激を与え続けた。 2013年4月27日逝去、享年84。

古典新訳文庫「読書エッセイコンクール」2013募集開始

読書エッセイコンクール

 光文文化財団が主催する「感想文コンクール」。第6回より「読書エッセイコンクール」と名称を変更して、募集が始まりました。
 さらに小学生も審査対象に加え、小・中学生部門、高校生部門、大学生・一般部門それぞれに対象図書が厳選されています。
 1作品につき、400字詰め原稿用紙5枚以内(大学生・一般部門は10枚まで可)。
 締め切りは9月20日(金)必着。

応募の詳細はこちらをご覧ください。(募集は終了しています。)

資料館編文庫最新刊『幻の名探偵』発売中

幻の名探偵

 明智、金田一、神津……ミステリーの歴史と共に華々しく活躍した名探偵の陰で、その名を残すことなく埋没していった探偵も少なくない。 「新青年」など戦前の雑誌に書かれた膨大な作品群から、読み応えのある魅力的な探偵たちに、改めてスポットをあてた傑作アンソロジーをお届けしよう。
 収録作品は「拾った和銅開珍」甲賀三郎、「蒔かれし種」あわぢ生、「素晴らしや亮吉」山下利三郎、 「古銭鑑賞家の死」葛山二郎、「競馬会前夜」大庭武年、「麻雀殺人事件」海野十三、「医学生と首」木々高太郎、「青い服の男」守友恒(解説=山前譲)。 2013年4月27日逝去、享年84。

第16回「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作発売

ロスト・ケア

 「掛け値なしの傑作。脱帽です」(綾辻行人)、「デリケートな問題を扱う公平さに感嘆」(近藤史恵)、「構成の見事さにうまく騙された」(今野敏)、 「作者の批評精神が素晴らしい」(藤田宜永)──4選考委員がこぞって絶賛した骨太エンターテインメントを、ぜひお楽しみください。

ミステリー文学資料館ご利用の皆さまへ

 最近、資料館でのパソコン使用、資料の写真撮影をされる方が増えています。  そこで、下記「注意事項」を新たに設けました。
 ご一読、ご理解いただいたうえで、今後とも当館資料を研究・調査にお役立ていただければ幸いです。
 よろしくお願いいたします。

─ 記 ─

 資料閲覧・メモ書き等の際、パソコンの使用は自由です。
 但し、無音にてご使用ください。
 閲覧テーブルの下にコンセントが2箇所ございます。

 デジタルカメラ・携帯電話等による資料の写真撮影はご遠慮いただきます。
 所定の手続きにより、コピー機をご利用ください。

 万が一、資料の破損・汚損が生じた場合は、ただちに受付職員にお知らせください。

 これまで同様、館内での飲食、携帯電話の使用等、他の来館者に迷惑がかかる行為は禁止いたします。

一般財団法人 光文文化財団
ミステリー文学資料館/事務局
2013年2月

光文社古典新訳文庫「感想文コンクール2012」入賞者決定!

 第5回を迎えた「感想文コンクール」には、団体・個人1432件という多数のご応募をいただきました。ありがとうございます。
 部門別の入賞が下記の方々に決まりました。

【中学生部門】

◆最優秀賞
内田光咲さん(筑波大学附属中学校)『トム・ソーヤ―の冒険』
◆優秀賞
図子菜津美さん(大妻中学校)『ヴェニスの商人』
◆特別賞
片岡路敏さん(暁星中学校)『車輪の下で』
◆審査員奨励賞
稲田光さん(甲南中学校)『車輪の下で』

【高校生部門】

◆最優秀賞
吉崎友貴さん(AICJ高等学校)『タイムマシン』
◆優秀賞
福満梨那(豊島岡女子学園)『フランケンシュタイン』
◆特別賞
青山澄風さん(豊島岡女子学園)『変身/掟の前で 他2編』
◆審査員奨励賞
天田大さん(武蔵高校)『地下室の手記』

【大学生・一般部門】

◆最優秀賞
朝守双葉さん『自由論』
◆優秀賞
天野健二さん『闇の奥』
◆特別賞
村藤駿介さん『変身/掟の前で 他2編』
◆審査員奨励賞
角田菜緒さん『トム・ソーヤ―の冒険』

詳しくは公式サイトをご覧ください。

資料館編文庫最新刊『麺’Sミステリー倶楽部』発売

麺’Sミステリー倶楽部

 雑誌での区分に時代性を加味した、『悪魔黙示録「新青年」一九三八』『「宝石」一九五〇牟家殺人事件』につづく、ミステリー文学資料館編によるアンソロジー。 今回はいささか変化球ながら、より多くの読者に親しみやすいテーマをと趣向を凝らしました。
 日本の国民食ともいうべき麺類、うどん、そば、ラーメン……をモチーフに、作者が腕によりをかけた逸品を、ぜひご賞味ください。 あなたの読書欲だけでなく、食欲まで刺激できたらと念ずる次第です。収録作品は以下の通り──。

 江戸川乱歩「口絵」、五代目古今亭志ん生「探偵うどん」、北森鴻「はじまりの物語」、大沢在昌「六本木・うどん」、 山田正紀「麺とスープと殺人と」、石持浅海「夢のかけら 麺のかけら」、西村健「途上」、嵯峨島昭「ラーメン殺人事件」、 梶尾真治「電気パルス聖餐」、村上元三「艶説鴨南蛮」、清水義範「きしめんの逆襲」

古典新訳文庫「感想文コンクール」2012募集開始

感想文コンクール

 光文文化財団では、「読書振興のために必要な文化事業」として、光文社古典新訳文庫「感想文コンクール」を主催しております。
その第5回 「感想文コンクール」2012の募集が始まりました。

中学生部門、高校生部門、大学生・一般部門それぞれに対象図書が厳選されています。
1作品につき、400字詰め原稿用紙5枚以内(大学生・一般部門は10枚まで可)。
締め切りは9月24日(月)必着。

入賞発表は12月中旬。コンクールウェブサイトおよび「朝日中学生ウイークリー」紙上。
最優秀賞1名(賞状、3万円相当の図書カード)
優秀賞1名(賞状、2万円相当の図書カード)
審査員特別賞1名(賞状、1万円相当の図書カード)
*以上各部門共通
学校協力賞10校(コンクール対象図書21冊セット)
参加賞(応募者全員に特製クリアファイル、ただしお一人様一点)

応募の詳細はこちらをご覧ください。(募集はすでに終了しています。)

資料館編文庫最新刊『「宝石」一九五〇牟家殺人事件』発売

「宝石」一九五〇牟家殺人事件

雑誌での区分に時代性を加味した新アンソロジー、さきに刊行した『悪魔黙示録「新青年」一九三八』につづく、第2弾をお届けします。
 本書で注目したのは1950(昭和25)年の「宝石」です。終戦直後、 「ロック」「ぷろふぃる」「黒猫」「新探偵小説」「真珠」「妖奇」といった探偵雑誌が相次いで創刊されたブームのなか、 その中心にあったのが1946年創刊の「宝石」でした。ここで取り上げる1950年には賞金総額百万円というセンセーショナルな懸賞小説の入選者発表があり、 話題を呼びました。また、「抜打座談会」を巡って、本格派と文学派の探偵小説観の違いがはっきりした年でもあります。 はたして、どんな傑作が書かれていったのか。存分にお楽しみください。

 収録作品は「牟家殺人事件」魔子鬼一、「『抜打座談会』を評す」江戸川乱歩、「信天翁通信」木々高太郎、 「首吊り道成寺」宮原龍雄、「四桂」岡沢孝雄、「贋造犯人」椿八郎、「妖奇の鯉魚」岡田鯱彦です。
 解説は山前譲。巻末資料として、1949~51年の「世相と探偵小説の動向」を年表にまとめました。ぜひ、ご一読ください。

所蔵資料特別公開3 甦る木枯し紋次郎
笹沢左保没後10年 全著作381冊展示(著者旧蔵)

笹沢左保没後10年  全著作381冊展示

 年配の人々には笹沢左保といえば木枯し紋次郎の生みの親、というのが最も通じやすいだろう。 だが紋次郎シリーズの原作を読めば、一編一編が巧妙な時代ミステリーになっていると分かるように、 紋次郎は生涯にわたって推理小説のさまざまな実験を試みつづけた著者の、数多い成果の一つにすぎない。  デビュー長編『招かれざる客』は純正無比な本格推理だったが、ほどなく女性好みのロマンティックな雰囲気を盛り込み、 推理とロマンの完全な融合を果たした『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞した。 四半世紀後の綾辻行人らとは違う意味で、これこそ「新本格」と呼ばれたものだ。 眠らないために立って執筆するという伝説さえ生まれた人気に安住することなく、短編「六本木心中」では恋愛と事件との組み合わせで新鮮な衝撃を与え、 さらにクールな都会人を股旅の世界に持ち込んだ紋次郎で一世を風靡した。
 それからも推理小説で前例のない試みに挑戦しつづける姿勢は終生、変わることなく、 『他殺岬』前後から重心を現代推理に戻し、極限的官能推理『悪魔の部屋』や、 登場人物2人の会話だけで全編を通す野心的実験作『同行者(悪魔の道連れ)』、 新キャラクターのタクシードライバー夜明日出夫、取調室シリーズの水木警部補の創造……。
 最後の目標四百冊には惜しくも届かなかったが、生涯現役を貫いた稀有のミステリー作家であった。 単に数を誇るのでなく、冊数をみずから課しながらマンネリを禁じ、量を質に転換させてきた。その豊穣多彩な小説世界を片鱗でも実感していただきたい。

(ミステリー評論家 新保博久)

第15回「日本ミステリー文学大賞」受賞記念出版

みちのく迷宮

 SF、ホラー、歴史小説など多ジャンルにわたる傑作を生み続けてきた著者の根底には、やはり大いなるミステリー愛があった。

 自選短編六編+解説・評論・エッセイ・インタビューから、その「ミステリー観」が浮かび上がる。

『みちのく迷宮 高橋克彦のミステリー世界』
 高橋克彦

第15回「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作刊行

 昨年の第14回に続き、今回も2作同時受賞となりました。
 贈呈式・祝賀会は3月15日「東京會舘」にておこなわれます。
 異色のハードボイルドとクライム・サスペンス、タイプの異なる二つの世界をお楽しみください。光文社刊、定価は共に1600円+税。

茉莉花 サンパギータ

『茉莉花 サンパギータ』(「サンパギータ」改題)
 川中大樹(かわなか・ひろき)
 ――もう泣かせはしない。絶対に。大切な女の笑顔のために。家族のために。男は危険をかえりみず、友の死の真相を追う(オビより)

クリーピー

『クリーピー』(「CREEPY」改題)
 前川 裕(まえかわ・ゆたか)
 ――隣に住んでいます。ずっと見ています。あなたを。現役大学教授が該博な知識とイマジネーションを駆使して描く、身の毛がよだつクライム・サスペンス(オビより)

光文社古典新訳文庫「感想文コンクール2011」入賞者決定!

 第4回を迎えた「光文社古典新訳文庫感想文コンクール」。今年も860通を上回るご応募をいただきました。 第1回では中学生だった方が、高校生になった今年まで毎年応募してくださったりと、すっかり定着した感があり、主催者として大変うれしく思います。
 厳正な1次審査、2次審査を通過したのは各部門10作品(大学生・一般部門は8作品)。 11月15日に光文社で開催された最終審査で、5名の審査員が、議論を重ねて選考いたしました。 文章、内容ともに素晴らしいと評価が一致した作品、新たな文学の読み方を模索するような作品、古典に対する思いに満ちた作品……。 2時間にわたる討議の末、各部門で「最優秀賞」「優秀賞」「審査員特別賞」が選ばれました。さらに今年は「光文文化財団特別賞」を新設。 毎年レベルの高い作品を送ってくださった高校生に贈られました。

 詳しくは公式サイトをご覧ください。

光文社古典新訳文庫「感想文コンクール2011」入賞者決定!

 今2011夏の節電対応としてサマータイムを実施したところ、9:30の開館が好評でした。
 つきましては、10月1日より通年、従来の10:00~17:00を30分繰り上げ、利用時間を9:30~16:30(ただし、入館は16:00まで)とさせていただきます。
 よりいっそうのご利用をお待ちします。(運営事務局)

資料館編文庫最新刊『悪魔黙示録「新青年」一九三八』発売

悪魔黙示録「新青年」一九三八

 1999年に開館したミステリー文学資料館は、2000年から2002年にかけて「幻の探偵雑誌」(全10巻)を、 2002年から2004年にかけて「甦る推理雑誌」(全10巻)を編集刊行し、戦前から昭和30年代までの傑作ミステリーを、雑誌ごとに集大成いたしました。 幸いにも高い評価をいただき、さらに、『江戸川乱歩と13の宝石』(全2巻)と『江戸川乱歩と13人の新青年』(全2巻)も編集刊行いたしております。

 今回、それに続く新しいアンソロジーを、雑誌での区分に時代性を加味して企画いたしました。ミステリーもまた、歴史の流れと無縁ではありません。 政治や経済の動向に少なからず影響されてきました。先のシリーズでは枚数の関係で収録を見合わせた中長編、随筆や評論にも注目した多角的な構成によって、 そうした時代性が窺えることでしょう。

 本書は1938(昭和13)年の「新青年」に注目しています。前年の7月に勃発した日中戦争によって、日本は戦時体制となりました。 探偵雑誌が相次いで廃刊され、「新青年」では戦争関連記事が多くなっていきます。娯楽である探偵小説の執筆がしだいに制限されていくなか、 作家たちはどう創作活動を続けていったのか。そんな社会情勢のなか、どんな傑作が書かれていったのか。存分にお楽しみください。(「まえがき」より)

 収録作品は「猟奇商人」城昌幸、「薔薇悪魔の話」渡辺啓助、「唄わぬ時計」大阪圭吉、「オースチンを襲う」妹尾アキ夫、 「懐しい人々」井上良夫、「『悪魔黙示録』について」大下宇陀児、『悪魔黙示録』赤沼三郎、 「一週間」横溝正史、「永遠の女囚」木々高太郎、「蝶と処方箋」蘭郁二郎です。

 解説は山前譲。巻末資料として、1937~39年の「世相と探偵小説の動向」を年表にまとめました。ぜひ、ご一読ください。 

所蔵資料〈夏休み〉特別公開
「ゴジラ原作者・香山滋」(7月21日~9月10日)

ゴジラ原作者・香山滋

香山滋[1904−75]
 大蔵省に勤務していた1946年、推理小説専門誌「宝石」の第1回懸賞小説に「オラン・ペンデクの復讐」で入選、 48年に「海鰻荘奇談」で第1回探偵作家クラブ賞新人賞を受賞する。「エル・ドラドオ」や「月ぞ悪魔」など、 怪奇と幻想に満ちた作風でたちまち人気作家となり、いわゆる「戦後派5人男」のひとりとして精力的な創作活動をみせた。 54年公開の大ヒット映画『ゴジラ』では原作を担当、『遊星人M』ほかSF小説も多い。
 残念なことにこの6月27日、香山滋研究家として他の追随を許さなかった竹内博氏が急逝された。 追悼の意も込めつつ、竹内博旧蔵書で、その個性的な作品世界を振り返る。

節電のためのサマータイム実施につきまして

当資料館では夏場の節電対策として、サマータイムを実施します。
通常の開館時間 10:00~17:00 を、下記の通り短縮させていただきます。

●開館時間 9:30~16:00(ただし、入館は15:30まで)
●実施期間 7月20日(水)~9月20日(火)
●休館日  日曜・月曜(従来通り)

午前中の、少しでも涼しいうちにご利用ください。
ご理解とご協力を、よろしくお願いします。
(運営事務局)

古典新訳文庫「感想文コンクール」2011募集開始

「感想文コンクール」2011

光文文化財団では、「読書振興のために必要な文化事業」として、新たに光文社古典新訳文庫「感想文コンクール」を、第4回の今年から主催することになりました。

中学生部門、高校生部門、大学生・一般部門それぞれに対象図書が厳選されています。
1作品につき、400字詰め原稿用紙5枚以内(大学生・一般部門は10枚まで可)。
締め切りは9月26日(月)必着。

入賞発表は12月中旬。コンクールウェブサイトおよび「朝日中学生ウイークリー」紙上。
最優秀賞1名(賞状、3万円相当の図書カード)
優秀賞1名(賞状、2万円相当の図書カード)
審査員特別賞1名(賞状、1万円相当の図書カード)
*各部門共通
学校協力賞10校(コンクール対象図書21冊セット)
参加賞(応募者全員に特製クリアファイル、ただしお一人様一点)

応募の詳細はこちらをご覧ください。(現在募集は終了しています。)

大沢在昌〈新宿鮫〉第10作『絆回廊』刊行

絆回廊

 第14回日本ミステリー文学大賞の大沢在昌さんが、〈新宿鮫〉シリーズの記念すべき第10作『絆回廊』(税込1,680円)を光文社より刊行されました。

 親子、恩人、同胞、上司、組織……それぞれの「絆」が新宿の街に交錯したとき、人びとは走り出す。鮫島は、悲劇の連鎖を食い止められるのか?

 「感傷」から「絆」へ──大沢在昌の世界展(イベント情報参照)では、『絆回廊』の生原稿はじめ、秘蔵写真パネル等を展示しています。ぜひ足をお運びください。

『江戸川乱歩に愛をこめて』ミステリー文学資料館編

江戸川乱歩に愛をこめて

 日本ミステリー界の始祖にして巨星である江戸川乱歩。

そんな乱歩を敬愛する当代の人気作家たちによる、"乱歩小説”を集めた傑作アンソロジーが刊行されました。

乱歩ファンにも、乱歩をさらに楽しんでみよう思う方にとっても、読み応え充分の一冊です。

第15回「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作刊行

「日本ミステリー文学大賞新人賞」は14回目にして、初の2作同時受賞。
贈呈式・祝賀会(3月17日)を前に、受賞作が光文社より刊行されました。
ぜひ、ご一読ください。

煙が目にしみる

『煙が目にしみる』(「ハッピーエンドは嵐の予感」改題)
石川渓月

──大人よ、意地を張れ。負け犬では終わらない、終われない。ネオン街の片隅で起こった、タフでハートウォームな大反撃(オビより)

大絵画展

『大絵画展』
望月諒子

──容易に展開を予測させない、サスペンスフルなコンゲームストーリー。並々ならぬ才気と意気込みを感じる。綾辻行人(オビより)

「権田萬治さんの半世紀をお祝いする会」開催

権田萬治さんの半世紀をお祝いする会01

 7月2日、東京・神楽坂の「日本出版クラブ会館」において、上記「お祝い会」が催されました。

 およそ150名の方々が駆け付け、会場は超満員。

 1960年に「感傷の効用――レイモンド・チャンドラー論」でデビューされ、その後今日まで、 ミステリーを中心に多彩な評論活動をつづけておられる権田萬治さんは、3月31日まで、当資料館の館長でもありました。

 会の発起人は、大坪直行、小鷹信光、島崎博、夏樹静子、森村誠一(50音順)の各氏。

 まず新保博久氏が、運営事務局を代表して会の趣旨説明。

 つづいて森村誠一氏のスピーチ、夏樹静子さんからの記念品贈呈、宮部みゆきさんからの花束贈呈がありました。

権田萬治さんの半世紀をお祝いする会02

 これを受けて、権田さんからのお礼の言葉、島崎博氏による乾杯とつづきます。

 記念撮影ののち、しばし歓談。

 「荒野の七人」のテーマが流れるなか、逢坂剛Vs霞流一両氏による早撃ち対決と、大沢在昌Vs北方謙三両氏のマシンガントーク(?)で、会場は大盛り上がり!

権田萬治さんの半世紀をお祝いする会03

 あっというまに時は流れ、小鷹信光氏の結びの言葉で終会。

 作家・評論家・編集者・権田さんの教え子など、各方面の方々が和気あいあいと過ごされ、権田さんのお人柄そのままの、たいへん楽しい会となりました。

『シャーロック・ホームズに再び愛をこめて』刊行 ミステリー文学資料館監修

シャーロック・ホームズに再び愛をこめて

 お待たせしました。

 好評の『シャーロック・ホームズに愛をこめて』に続く、決定版ホームズ贋作集第2弾が刊行されました。

 不景気な英国から日本に出稼ぎにきたホームズが、難事件を鮮やかに解決する赤川次郎の「絶筆」、妊婦たちが探偵になって謎に挑む、 ユーモアあふれる松尾由美の「亀腹同盟」など、日本の作家ならではの趣向を凝らしたホームズ譚です。

『シャーロック・ホームズに愛をこめて』刊行 ミステリー文学資料館監修

シャーロック・ホームズに愛をこめて

 英国の作家コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの活躍する冒険譚は、世界中で支持を受けています。

 そのコナン・ドイル生誕150+1年を機に、彼を愛する日本人人気作家によるパロディ/パスティーシュを集めたのがこの一冊。

 7月には『シャーロック・ホームズに再び愛をこめて』と題する第2弾のアンソロジーも刊行が予定されています。

 第1弾は、おかげさまで売れ行きも好調とのこと。どうぞご一読ください。

『探偵小説の風景 トラフィック・コレクション』刊行 ミステリー文学資料館監修

探偵小説の風景 トラフィック・コレクション

 資料館から新たに刊行された上・下2冊です。

 汽車、汽船、乗合バスなどさまざまな乗り物を、事件の舞台や小道具として取り入れた、戦前の懐かしい探偵小説の、個性的な短編を精選し、収録したのもです。

 現代のミステリーとは違う独特の探偵小説の魅力を伝えるものになっています。レトロな味わいをご堪能ください。

開館10周年記念行事トーク&ディスカッション始まる

トーク&ディスカッション

 開館記念イベントとして10月から11月にかけて毎週土曜日に9回連続で開催されるトーク&ディスカッション 「『新青年』の作家たち」の第一弾「江戸川乱歩」が10月3日の午後、資料館地下会議室で開かれました。

 講師は名張市立図書館の『江戸川乱歩リファレンスブック』(3巻)を編纂した気鋭の江戸川乱歩研究者の中相作氏。

 当日は神奈川近代文学館で「大乱歩展」がオープンした日でもありましたが、予定どおり参加者で会場はいっぱいになりました。

 中氏は、乱歩が『幻影城』の「探偵小説の定義と類別」の中で、「探偵小説とは、主として犯罪に関する難解な秘密が、 論理的に、徐々に解かれて行く径路の面白さを主眼とする文学である」としている点について、 「難解な謎でなく、秘密となっているが、説明のところでは謎とも書いている。これはどうしたことか。 最初から謎でも良かったのではないか」と問題を提起するとともに、「乱歩の処女短編『二銭銅貨』などを読んでも、 これが探偵小説なのかどうか、と思うような側面がある。 乱歩の『探偵小説四十年』は、ファンにとっては、いわば聖典のようなものだが、記憶違いなどもあって、けっこう誤りもある」と指摘、、 会場からは、「二銭銅貨」の当時の受け取られ方などさまざまな質問や意見が出され、小研究会らしい雰囲気に包まれました。

島田荘司展・展示品変更のお知らせ その2

 7月9日のニュースで、「斜め屋敷」模型が8月7日に台湾での展示のため搬出される、とお伝えしましたが、模型の搬出のみ中止となりました。

 そのため、「斜め屋敷」模型は会期終了の8月29日までご覧いただけます。

 どうぞご来館ください。

島田荘司展・展示品変更のお知らせ

 ご好評を頂いている島田荘司展ですが、8月7日(金)に、以下の3点が、台湾で開催される島田展のために撤去されます。

 したがって、斜め屋敷模型その他をご覧になれるのは、搬出のための準備も含めて8月5日までとなります。

 どうぞそれまでにお越しください。

島田荘司展・展示品変更のお知らせ

画期的な探偵雑誌の書誌、山前譲編『探偵雑誌目次総覧』

探偵雑誌目次総覧

 昭和と大正の探偵小説に関心を持つ研究者、愛読者にとって実に便利で役に立つ雑誌の書誌が刊行されました。

 日外アソシエーツから出版された山前譲編、ミステリー文学資料館監修の『探偵雑誌目次総覧』です。

 これまで、戦前の探偵小説の作品や評論について調べようとしても、まず、雑誌や本が図書館などになかったり、 かりに掲載誌がわかっても何年の何月号かわからなかったりということが多くありました。 現在では、ミステリー文学資料館が戦前・戦後の有名な探偵雑誌・推理雑誌などを収集保存しており、 また、さまざまな国公立図書館や大学図書館などでも、収集する動きが盛んになっています。 そういうわけで、その時代の雰囲気を感じながら当時の雑誌を読むこともかなり可能になっています。 しかし、どんな作家がどんな雑誌にいつ執筆したかについては、これまでは、 1950年代に探偵小説年鑑に掲載された中島河太郎の「日本探偵小説総目録」、「探偵小説研究評論目録」くらいしか手がかりがありませんでした。

 その意味で、今回の『総覧』は実に便利な本です。 「探偵趣味」、「ぷろふいる」、「探偵文学(シュピオ)」をはじめ「宝石」(岩谷書店)、 「ロック」など戦前・戦後の有名な探偵・推理雑誌35誌約1,200冊の目次をすべて収録しており、それぞれが、 どんな雑誌だったかについての解説、小説はもちろんのこと、評論、随筆、座談会などの内容細目もわかるようになっています。

 また、執筆者から雑誌名と掲載号を調べることも執筆者名索引で引けば簡単にわかります。

 探偵雑誌の目次を正確にこういう形で書誌学的にまとめることは、実は大変な労力が必要です。 まず、これらの雑誌そのものがなかなか図書館などに所蔵されていないことで、ミステリー文学資料館にもない資料がたくさんあります。 そのため、まず、当該雑誌のある場所を突き止め、それぞれの内容を実物で確認しなければなりません。その手間が本当に大変なのです。

 もう一つ、便利なのは、取り上げられている雑誌を資料館が所蔵しているかどうかが一目でわかるようになっている点です。

 これらの探偵・推理雑誌は公共図書館では所蔵していないことが多いので、まず、資料館にあるかどうかをチェックしてから他の図書館に当たる方が効率的ですが、 この『総覧』のおかげで資料館になければ、例えば国会図書館や神奈川近代文学館、あるいは三康図書館などに当たるということが可能になりました。

 ただし、戦前の有名な雑誌「新青年」の目次はこの『総覧』には収録されていません。

 その最大の理由は、余りにもデータが膨大なためです。

 「新青年」に掲載されている作品については、『新青年傑作選5読物資料編』(立風書房、1970年)の 中島河太郎「『新青年』所載作品総目録』や「新青年」研究会編の『新青年読本全一巻 昭和グラフティ』(1988年)」の「『新青年』全巻総目次」、 『幻の探偵雑誌10「新青年」傑作選』(光文社文庫、2002年)の山前譲編「『新青年』作者別作品リスト」などを参照して頂きたいと思います。 いずれも資料館で所蔵しております。

 『総覧』の編者山前譲氏は、ミステリー研究家で、文庫の解説やアンソロジーの編纂者として広く知られておりますが、 特に書誌学的研究が専門で、2003年には、江戸川乱歩の蔵書に関する新保博久との共著『幻影の蔵』で日本推理作家協会賞を受賞しています。 また、資料館の運営委員でもあります。

 海外には例えば、Michael.L.Cookの Mystery, Detective and Espionage Magazines(1983年)や Allen.J.Hubinの Crime Fiction A Conprehensive Bibliography 1749~(1989~)など 有名な雑誌・単行本の書誌がありますが、この『総覧』もそれに劣らぬ優れた労作といえます。

 なお、この『総覧』約900ページ、定価は1万9千950円で、個人が購入するには値段が少々高いかも知れませんが、研究者には必携の書誌と思います。

 資料館にはレファレンスの棚に2部置いてありますので、是非手に取って、ご活用頂きたいと思います。(権田萬治)

笹沢左保氏全著作の寄贈を受ける

笹沢左保氏全著作の寄贈

 さる10月21日に赤坂プリンスホテルで開かれた笹沢左保氏の7回忌のパーティーの席上、 笹沢佐保子夫人から光文文化財団の並河良理事長に対し、ミステリー文学資料館に笹沢左保氏の全著作(文庫本を含む)と遺品の一部を寄贈したいとして、 その目録が手渡されましたが、12月3日、これらの資料がご自宅から資料館に搬入されました。 資料館ではこれらの資料を特別コレクションとして大切に保存するとともに目録を作成して、利用者に役立てるため、作業を進めています。

『江戸川乱歩の推理教室』ミステリー文学資料館編

江戸川乱歩の推理教室

 ミステリー小説の楽しさの一つに、「犯人当て」があります。

 本書は江戸川乱歩が関わった〈犯人当て小説企画〉からセレクトした短編を収録しています。

 木々高太郎、鮎川哲也、山村正夫、土屋隆夫、水谷準らミステリーの名手が作り上げた挑戦状に、ぜひみなさんも挑んでください。

 2009年1月には、続刊として、『江戸川乱歩の推理試験』の発刊が予定されています。そちらもまた、お楽しみに。

『江戸川乱歩の推理教室』ミステリー文学資料館編

新青年

 ミステリー文学資料館では、このほど、戦前の探偵小説の主要な発表舞台となった雑誌『新青年』の揃い全400冊を古書店から購入しました。 『新青年』は、1920年(大正9年)1月から戦後の1950年(昭和25年)7月まで、400冊発行され、 江戸川乱歩が処女短編の「二銭銅貨」を発表したのをはじめ、小酒井不木、小栗虫太郎、夢野久作、木々高太郎、横溝正史、大下宇陀児など 戦前の日本を代表する探偵作家が優れた作品を執筆、また、多くの海外ミステリーを翻訳紹介したことで知られる雑誌です。 しかし創刊されてから90年近い歳月を経た現在では、この雑誌が全冊が保存状態のいい形でほぼ揃いで見つかることはまず、ありません。

 資料館では、古書店などを探し、343冊そろいのものや、戦前から昭和15年までの222冊そろいのものなどがあることは確認しましたが、 今回購入したものは、400冊の内、大正10年3月発行の第2巻第3号と同第2巻8号が欠号でコピーとなっていますが、 残りは極めて保存状態のいい極美のもので揃っており、26ある付録の内21が付いています。

 国会図書館や神奈川近代文学館なども『新青年』は所蔵していますが、入館者はマイクロフィルムしか利用できませんし、付録はないようです。

 資料館では、1階開架書棚にすでに『新青年』を利用できるように並べてありますが、初期の発行分は、復刻版、 また、その後の発行分はかなりのものが、表紙が取れたりしているなど、保存状態が余り良くなく、また、欠号が目立っていました。 今回の特別コレクションの購入は、この空白を埋めるものですが、コピーなどによって破損、損傷などがひどくなる恐れがあるため、 書庫内に保存し、館長の特別許可が出た場合にだけ、利用して頂くことになります。 コピーや閲覧は原則としてこれまでの開架書棚にある資料をご利用頂きますが、 研究・評論などでどうしても現物で確認したい場合などに、特別許可によりご利用頂ける道が開けることになったわけです。

 最後にお願いですが、欠号分の『新青年』をお持ちで、お譲り頂ける方が居られれば、どうぞ資料館にご一報ください。よろしくお願いします。

新青年4冊

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