一般財団法人光文文化財団

第28回日本ミステリー文学大賞新人賞選評

衣刀信吾(いとう しんご)
撮影/福田ヨシツグ

受賞作:
『午前零時の評議室』
受賞者:
衣刀信吾(いとう しんご)
受賞者略歴:
本名、伊藤信吾。1964年3月16日、東京都中野区生まれ。60歳。早稲田大学法学部卒。現在、神奈川県相模原市に在住。弁護士(弁護士法人相模原法律事務所 代表)。 令和元年度、神奈川県弁護士会会長を務める。令和6年度、日本弁護士連合会副会長(現職)。
選考委員:
月村了衛、辻村深月、湊かなえ、薬丸 岳
選考経過:
応募205編から、2次にわたる選考を経て、最終候補4編に絞り受賞作を決定。

受賞の言葉

新人賞

衣刀信吾(いとう しんご)

 コロナ禍で時間ができ、ふと、ミステリ小説を書こうと決意しました。目標は、本格テイスト溢れるリーガル・ミステリ。
 しかし、執筆は苦難の連続でした。トリックは陳腐、視点も乱れ、矛盾が生じ、筋に行き詰まる。この小説は本当に着地出来るのか、と懊悩するばかり。
 ただ、このアイデア、ストーリーは自分にしか書けないはずだし、意外な展開はきっと読者に楽しんで貰える。そう想い続け、自分を奮い立たせて執筆に没頭しました。最終候補が続く中、今回は勝負の年と考え、1月に初稿を完成。5月の応募締切までに徹底的に推敲しました。
 私の場合、作家養成講座に通う時間もない中で、落選の度、選考委員の皆様から、選評にて作品の欠点を指摘して頂けたことで、腕を磨けました。拙著をお読みいただき、叱咤激励して下さった選考委員の皆様をはじめ、応援頂いた全ての友人・知人に感謝します。
 今後とも、読者がはっと驚く、新しい物語を紡いでいきたいと思います。

選考委員【選評】(50音順)

月村了衛氏、湊かなえ氏、辻村深月氏、薬丸岳氏
新人賞選考委員、左より月村了衛氏、湊かなえ氏、辻村深月氏、薬丸岳氏。

月村了衛

 今回は過去にこの賞の最終選考に残った候補者が三人も顔を揃え、大変に興味深いものとなった。いずれも以前より格段の向上が見られたのは、選考委員として僥倖であった。
『彷徨う虫』の作者もその一人で、前回の候補作も踏まえて考えると、人物に普通とは異なる価値観のあるのが特徴だと感じた。それは作者の武器となり得るのだが、主に小説技術の問題で現段階ではそこまで至っていないのが残念だった。謎となるポイントが多すぎて散漫に感じられるという弱さもあるので、語り口や構成に留意するとさらによくなると思う。
 逆に『夏のかさぶた』は、〈どういう謎か〉がはっきりしているため構成的にも読みやすく、人物にも好感が持てる。高校野球に材を採っているのも新鮮でよかったのだが、瑕疵も多く、特に終盤で、突然の神視点による説明がかなり長く続くのは残念だった。とても力のある人だと思うので今後もぜひ頑張って欲しい。
『シリコンゲーム』の作者は唯一投稿歴の浅い人であったが、サスペンス小説に挑んだ気概は大いに評価したい。しかしこの作品もポイントが見えづらいという欠点があった。サスペンスはかなり高度な小説技術が要求されるジャンルなので、近年邦訳されたパトリシア・ハイスミスの『サスペンス小説の書き方』などを参考にするとよいだろう。
受賞作となった『午前零時の評議室』の作者は、三回連続の最終候補であり、特に進境著しいというのが選考委員の一致した意見であった。一種の特殊設定を導入し複雑な構成にした点が逆効果になっているのではないかと思ったが、作者の本格ミステリに対する愛情が今回も伝わってきたので、私も贈賞に同意した。この上は、小細工を排して真正面から本格ミステリに取り組んでもらいたいと願う次第である。
衣刀さん、おめでとうございます。カッコいい筆名ですね。

辻村深月

 候補作中、『夏のかさぶた』を最も面白く読んだ。圧倒的な才能を持ったピッチャーが、甲子園がかかった試合でなぜ登板しなかったのかという謎を巡るミステリで、主人公にもこの謎に積極的にかかわっていくに足る背景と葛藤が用意され、かつ、物語の終わりにその葛藤に折り合いがつく点にも好感を持った。文章のテンポもよく、一番に推すつもりでいたのだが、選考会で、この小説の舞台設定や登場人物があまりに現実の事件や要因から題材を取られすぎているのではないかという指摘があり、頷かざるを得なかった。私はこの著者の作品を候補作として読むのは二度目であり、その「現実から題材を取る」印象が前回とあまりに共通していたからだ。書ける力がどんどん上がっているからこそ、どうか次は現実を背負いながらも、そこから浮かび上がってくる「あなたオリジナルの事件」を考え、その筆で選考委員を唸らせてほしい。
『シリコンゲーム』はミステリとしても小説としてもまだ物語と文章を書き慣れていない印象。伏線の出し方が不自然でわかりやすすぎたり、作中で描かれる二人の女性の入れ替わりも、彼女たちにとって本当にそれが必要なのかどうかの切実な理由がなく、展開のための展開といった箇所が多い。せっかく魅力的な舞台を見つけたなら、その題材を取った必然性が感じられるストーリー作りに、次はチャレンジしてみてほしい。
『彷徨う虫』。作中の謎や、明かされる秘密の多くが、事情があるとはいえ、今主人公の横にいる恋人や、姉に対峙すれば解決するのではないか、というものが多く、謎を謎として残すために回りくどく展開する点がミステリとしては評価できなかった。また、会話や言葉にも気の利いたものを選びすぎた結果、不自然さやテンポの悪さが目立った。どちらの点も、まずは登場人物が「自然に」人として動いたらどうなるかを丁寧に追って書いたなら、エキノコックスを使った事件の独自性など、著者の発想がもっと光った小説になったかもしれない。
 受賞作となった『午前零時の評議室』を、選考委員を務める最後の年にこの賞から送り出すことができてとても嬉しい。著者の衣刀さんは三年連続で最終選考に残られ、一作目は法曹界を舞台にした比較的オーソドックスな長編、二作目は連作短編形式、そして今作はデスゲーム形式を採用した本格ミステリと、すべて、書き方を変えられたところが素晴らしかった。私は、昨年のものの方が魅力があったように感じてしまい、今回は強く推すに至らなかったのだが、それでも、私たちの選評を読み込み、期待に応えてくださったことに深く感謝している。この先、衣刀さんが長く、たくさんのミステリを生み出されることを願っている。受賞、おめでとうございます!

湊かなえ

『午前零時の評議室』密室に閉じ込められた数人が制限時間内に謎解きに挑むというありふれた設定に、裁判員裁判を取り入れ、作者独自の世界の構築に成功していると感じました。現実では起こりえないであろう裁判員候補者の招集の仕方についても、丁寧な電話確認の描写もあり、私はこのままでよいと思っています。本来は、昨年の応募作のようなテーマの方が得意ジャンルなのかもしれません。デビュー作のテイストで書き続ける必要はないので、一作ごと、自身が一番挑みたい物語を書いてください。おめでとうございます。
『夏のかさぶた』実際にあった高校野球地方大会の決勝戦を物語の核に置くことは問題ありません。しかし、その後のエースの活躍、監督の過去の采配(複数)、挙句の果てには主要人物の兄の起こした事件まで、実在の出来事が、数字や名称を少しいじっただけの状態で詰め込まれていては、この作者はオリジナルの事件やエピソードを作れるのだろうか、という疑念を抱いてしまいます。文章や心情描写はとても上手いので、次はぜひ、自身の創作力で勝負してください。
『彷徨う虫』主要人物の入れ替わりを歯の状態で見抜く、といった歯科分野に詳しい作者ならではのエピソードはとても興味深く、おもしろかったです。情景描写が丁寧なのは良いのですが、必要なエピソードとそれほど重要ではないエピソード(食事のメニューやベッドシーンなど)の描写に濃淡をつけた方が、物語全体に減り張りができ、より立体感のある作品になるのではないかと思います。あともう一歩です!
『シリコンゲーム』田舎に建てられた半導体工場という舞台に魅力を感じました。物語を東京や海外のエピソードまで広げず、工場内の爆破予告事件だけにしぼった方が緊迫感のあるおもしろい物語になっていたのではないかと思います。人気曲の歌詞の引用が多すぎると、そこに依存しているように見えてもったいないので、ご一考ください。

薬丸 岳

『午前零時の評議室』裁判員裁判の偽のオリエンテーションという設定にオリジナリティーがあり、展開も真相が二転三転してとても読み応えがあった。所々で都合のよさを感じなくもなかったが、ミステリーとして果敢にどんでん返しを仕掛けようとする心意気は大いに買いたい。さらに候補作の中で最も強いメッセージ性を感じて一番に推した。衣刀さん、受賞おめでとうございます。
『シリコンゲーム』半導体の世界を舞台にしたスケールの大きな作品で期待しながら読み進めたが、結果的に構成の粗さが目立つ作品だと感じた。クレーン車の倒壊、その後の地震、東京で遊佐が山藤と会うシーンなどの偶然性が気になり、また犯人の目的や黒幕の正体などがかなり早い段階で見抜けてしまうのももったいない。最後に高山からの手紙で事件までの経緯を明かすのも安易な手段に思えた。せっかく高山と真紀の視点を設けているのだから、それぞれのシーンの中にうまく織り込めなかっただろうか。
『夏のかさぶた』読みやすい文章、誠実な書きっぷりで野球小説、青春小説としては愉しく読んだ。ただ、ミステリーとしては『山城の自殺の理由』と『決勝戦で牧島を出さなかった』という謎はインパクトが弱く、さらに作中においてその解明には至れていないと感じた。筋肉増強剤の使用が試合に出さない理由だと主人公たちは推測できたとしても、彼らが知り得た事柄だけではそれが山城の自殺の理由だとは断言できないだろう。そういう意味でも終盤に唐突に挿入される山城の視点は著者のご都合主義に思えて残念だった。また、読んだ人の多くが実在の人物や出来事を思い起こすようなキャラクターやエピソードが散見されることも気になった。
『彷徨う虫』物語の残り三分の一ほどになってようやくミステリーらしくなっていくが、そこまでなかなか話が進んでいかず非常にもどかしい。また、台詞や描写についても登場人物の年齢などを考えると違和感を覚えるものが多々あった。応募原稿の体裁が整っていなかったことからも、おそらく著者は構想がきちんと定まらないまま急いで書いて、推敲せずに応募したのではないかと想像した。
 今回の選考で受賞作以外の候補作に共通して感じたのは、素材(題材)はけっして悪くないのに、調理の仕方(構成など)が粗くてもったいないということだ。 それぞれ魅力的になりえる素材を見つけているのだから、ぜひとももっともっと練りに練った作品で勝負してほしい。

最終選考候補作

 予選委員7氏=円堂都司昭、佳多山大地、杉江松恋、千街晶之、西上心太、細谷正充、吉田伸子+光文社文芸局が10点満点で採点、討議のうえ予選を通過し最終選考に残る作品を決定(候補者50音順)。

「午前零時の評議室」
衣刀信吾
「彷徨う虫」
柏村 純
「シリコンゲーム」
雲井登一
「夏のかさぶた」
榛葉 丈

応募総数205編から、1次予選を通過した21作品は下記のとおりです(応募到着順)。

「見てござる」
武長運久
「ジオラマの塔」
本瀬繁毅
「メイベルの墓碑に捧ぐ」
見辺蒿里
「無敵同盟」
有馬川三歩
「古城バチェラーパーティー殺人事件」
相羽廻緒
「砂上の幸福」
相羽廻緒
「シリコンゲーム」
雲井登一
「静寂の号令」
美貴大輔
「ネズミ、大山と鳴動」
冨栖はなこ
「時空を超えて」
小松伸一
「世の終わりのための四重奏曲」
唯冬和比郎
「彷徨う虫」
柏村 純
「球体の翼」
山本純嗣
「午前零時の評議室」
衣刀信吾
「夏のかさぶた」
榛葉 丈
「宮益坂インシデント」
松江和英
「月鶴楼殺人事件」
雨地草太郎
「喪服の法官」
綾見洋介
「血のにおい」
稲葉之人
「越える音」
三加妻武始
「曲名は『探偵のための完全犯罪』」
綾見洋介

【予選委員からの候補作選考コメント】

円堂都司昭

 実際の事件、実在の人物や企業をモデルにすることは、禁じられてはいません。ただ、それらをあったまま“生(なま)”であつかおうとするのは、避けた方がいい。描写が現実にいる人を傷つけるものになっていないか、発想の乏しさを借り物で埋めあわせしようとしていないか、よく考えましょう。先行作の設定などを応用して書く場合も同様です。応募者がどれだけ独自のプラスαの発想を生み出せたかが、評価ポイントになるのですから。
 また、ミステリーとして意外な結末にしようとするあまり、人物の性格や行動が変になる作品もあります。仲が良かったはずなのに、なぜ危害を加えたのかなど、その心理が不自然でないかを確かめてください。
 いずれにせよ、内容向上のためには、書いた原稿を送る前に一度立ち止まる必要があります。できるだけ読者の立場になって読み返し、納得できるまで推敲するのです。その手間を惜しんでは、上手くならないでしょう。

佳多山大地

 予選委員の任も今年で6度目になります。去る9月2日、自宅のある大阪から予選会の行われる東京に向かうのに、例のノロノロ台風10号の影響で“北陸回り”のルートを選択するはめに。異常な気象現象の常態化は、現代ミステリーを書くうえで、ひとつ重要な要素になってくるかもしれませんね。
 ――さて。ここ2年、応募作を読んでいて気になったのは、叙述トリックのなかでもいわゆる男女トリックを安易に用いている作品が含まれていたことでした。例えば、物語のプロローグに登場する正体不明の語り手が、恋人の女性の死を嘆き、復讐を誓う。しかしながらその語り手は、男性ではなくレズビアンの女性だったと終盤明らかになる、みたいな。男女トリックの使用に限らず、LGBTQテーマに触れるのにはもっと慎重になるべきでしょう。読者を騙すためだけに男女の別を扱うのは、もう時代が許してくれない、と思ったほうがいい。あえてそれを意外性の演出のためにするのなら、踏み込んだ社会派的問題意識を持って取り組む覚悟が同時に求められます。

杉江松恋

 今回の応募作で感じたのは、起承転結の起がつまらないものが多いということでした。お店で言えば入口に当たる部分です。そこで何の期待もさせてくれなかったら、どうしてドアを開けて中に入る気になれるでしょうか。無理に驚かせろ、とか、奇抜なことをしろ、と言っているわけではないのはご留意ください。あなたの読んだことがあるおもしろい小説は、どんな始まり方をしているか。もう一度初心に戻って確認されることをお勧めします。
 もう一つ気になったのは、過去の名作を取り入れたり、現実の事件を題材に使ったりする作品が多かったことです。特に後者については配慮が必要で、過去の誰かが味わった苦しみを素材とするには相応の配慮と、自身の覚悟が必要になります。いい題材だから使ってみよう、という安易な態度は小説の信頼度にも影響を及ぼします。本賞で求められているのは「大衆」小説であり「娯楽」小説で、あなたの自己満足を形にすることではありません。

千街晶之

 今年だけの特異な傾向かも知れないのだが、既存の作品・作家に頼ったような応募作が複数あった。例えば、既存のミステリ小説の趣向を踏まえた上でそれを更にひっくり返す、といった試みだ。予選委員はプロなので、どんな先行作を踏まえているかはすぐにわかるし、書き手がやりたかった趣向もわかる。しかし、一般読者にまでそれを期待するのはどうだろうか。しかも、本歌取りを試みるからには、元になった作品に匹敵するくらい面白く仕上げるのは前提だろう。
 ある先行作品のメイン・トリックと似た原理のトリックを用い、その先行作品から登場人物名を露骨に借りた応募作もあった。流用ではなくオマージュであると主張したいのかも知れないが、あまりいい印象を与えるものではないし、こちらも先行作品に匹敵する水準とは言い難かった。
 先行作を意識して挑戦すること自体は悪くはないが、あまり囚われすぎるのも場合によって善し悪しだ――と今回の選考では感じた。

西上心太

 小説は一点物の服を仕上げることに似ています。生地(ジャンル)とデザイン(アイデア)を選び、型紙(プロット)を作り、裁断(物語の構成)し、縫製(文章化)して完成します。型紙が良くても裁断がまずかったり縫製が乱れたりしていて、着心地が悪くなることが多々あります。しかし選考会で裁断や縫製に多少難があることは致命傷になることはあまりありません。
 特に難はないものの、できあがった服が量販店で売られている新味のないものだった時の方が逆に問題です。誰も低い点を付けないが、高い点も付けない、5段階評価でオール3のような作品は、あまり議論の対象にもならずに落ちてしまうことが多いようです。
 では奇抜なデザインがあればいいのかといえばそうとばかり言えないのが小説の難しいところでしょう。今回もストーリーや文章はとても良いのに、ある登場人物の行動にまったく納得がいかず、落選した作品がありました。
 物語の中の人間とはいえ、本当にこんな行動を取るのだろうか、プロットを成り立たせるためだけの行動になっていないだろうか、トリックのためのトリックになっていないだろうか。アイデアを結晶させる過程で、こういう点にも注意を払い、もう一度振り返ってみることも必要ではないでしょうか。

細谷正充

 昔よりも全体的に、小説のレベルが上がっているように感じられます。しかし飛びぬけた作品は少なく、結果的にどんぐりの背比べになっています。このような状況で注目するポイントのひとつは、舞台や題材の目新しさでしょうか。今まで読んだことのない舞台や題材が理想ですが、これだけ膨大な小説がある時代です。なかなか難しいでしょう。それでもどこか一ヶ所でいいので、新味が欲しいものです。それがミステリーの部分と不可分に結びついていれば、いうことなしですね。トリックやアイデア以外にも、評価される部分があることを知ってください。
 また、今回の二次選考の作品は、既存の作品を意識したものが幾つかありました。過去の名作に新たな形で挑んだり、本歌取りをするのは、悪いことではありません。しかし元ネタになった作品に、寄りかかり過ぎるのは問題です。新人賞は基本的に、新しい人の新しい作品を求めています。どうか、フレッシュな物語世界を創り上げてください。

吉田伸子

 今回の最終候補は、衣刀信吾さんは3年連続、柏村純さんは2年連続、榛葉丈さんは2年ぶり2度めのノミネートとなりました。お三方とも格段に作品の力が上がっていると感じました。継続は力なり、ということを改めて思います。最終候補から漏れた方も、気を落としすぎることなく、どうか今後とも挑戦を続けていただければと思います。
 二次選考に残った作品の中には、評価は高かったものの、どうしても著名な先行作品を想起してしまうという観点から、残念ながら二次で落選となったものがありました。新人賞の評価として、オリジナリティが重要視されるポイントの一つであることを、今一度、心に留めておいていただければ幸いです。
 今回、女性の方の応募が若干少なめでした。同性として、女性の方の更なる応募、お待ちしております。

TOPへ戻る