受賞の言葉
鶴屋南北戯曲賞
岩松 了(いわまつ りょう)
受賞の知らせを受けたのは23日、26日初日の舞台のことで頭と体がパンパンの時でした。
そしてこの賞はボクのことを嫌ってるんだと思わざるをえないほど候補になっては落とされていたので、
今回も落とされたときの心の準備だけはしておこうと(それは賞への冷淡を自ら装おうことでもありましょうから)ことさら初日の舞台を案じる方へ心を傾けていました。
その案じる心があまりにもリアルだったせいか、受賞の知らせはまさに「ボンヤリ聞いた」のでした。
ところがそのあと、様々な人からお祝いの言葉をいただく中で、受賞出来てホントによかったな、と思うようになりました。
こんなこと言うと、何を今さらと言われるのですが、この歳になって私はやっと周りの人たちの多大なる助力によって一本の芝居が成り立っているのだと痛感するようになりました。
その支えてくれている人たちの「おめでとう!」が、こういう形でさらに私との共同作業を続けていてくれるのだと感じられたからです。
選んでくださった選考委員の皆さまにも感謝するしかありません。
ありがとうございました!